2011年5月25日水曜日

三鷹天命反転住宅見学会に参加したときに知ったことと思ったことのメモ

メモなのでごちゃごちゃしてます。

金曜日に三鷹天命反転住宅の見学会に行ってきた。
死ぬのが怖かった2人が作った死なないための家。
私は死ぬのが怖い。だからこんなすごい作品を作った荒川修作とマドリン・ギンズも一緒だったんだと知ってちょっと震えた。

小学1年生ぐらいから死ななくていいなら死にたくないって思ってた。死ぬのならなんで産まれたの?!とか悲しくなって泣いたりしていたし今でも泣いたりする笑。生きてるものは絶対いつか死ぬっていうことを最近はちゃんと受け止められるようになったけど。でもたまにすごく怖い。最近は大きな地震とか起こったし死が前よりもそばにいる気する。地震の時一緒にいた子は大切な人に連絡をしてて、でも私には家族や友達以外の大切な人がいないということがすごく悲しかった。。というのはまた別の話!笑

住宅の中に入るとまずやはり色に圧倒されたけれどそれはすぐに慣れた。建物の中にいる間、色よりも床のでこぼこがずっと印象的でありつづけた。でこぼこは大人の土ふまずと子供の土ふまずのサイズがあるらしい。気にしていなくてもでこぼこに足を合わせて歩いていた。気持ちよかった。青竹踏みが自然にできる感じ。やみつきになった。

柱はなくて、家を支えているのは部屋の端にある球体と四角い部屋。真ん中にある棒は飾り。部屋は天井とゆかが斜めになっている所もある。

色は全部で14色使われているそうだ。目に付いた色で今も覚えている色は赤、黄緑、緑、青、黄色、ピンク、黄土色(金?)、オレンジなどがあった。全部原色ではなくて荒川さんとギンズさんが色校正を何度も繰り返して作った色だそうだ。建物を説明してくれた人によると14色使っているのはどこをみても6色以上の色が目に入るようにするためだそうだ。6色以上の色をいっぺんに見ると人は物を色で認識しなくなるらしい。赤い壁だなあとか緑の天井だなあとか思わなくなるそうだ。確かにそう思わないなと思った。たくさんの色で表わしているのは自然だそうだ。自然にも本当にたくさんの色があって、例えば森は緑だけどその緑は何色もの緑でできている・・・みたいなことなのかなと思った。アンリ・ルソーが絵を描くときに様々な色の緑色を使って描いていたことを思い出した。

こんだけカラフルなんだから住むところとは思えないなと入る前は感じていたけれど一度部屋に入るとすんなりと住宅だと感じた。キッチンも機能的だったし(IH!笑)部屋の中心にキッチンがあると部屋全体が見渡せていいなと思った。窓がいたるところにあったので風がよく通り抜けてまるで外にいるかのような気分がした。光もよく入ってきた。収納は上から吊るすのが基本らしかった。鞄を吊るしてみると鞄がなんかオブジェみたいに見えた。

丸い球体の部屋があった。その部屋に入ると声がこだましておもしろかった。立っている位置によって声の聞こえ方がかわった。球体の中に入るといやでも自分の体を思った。自分には体があって声があって聞くために耳があって球体をよじ登れる足があって。。といろいろ思った。説明してくれた人も言っていたけれど球体の中は重力が強い気分がした。ずんっとしていた。でも居心地はとてもよかった。

一通り見学したあとコンテンポラリーダンサーのJOUさんのワークショップがあった。床に寝そべったり四足で歩いたり目をつむったまま四足で移動したりしたのだけれど、どこか自分を忘れきれないというか捨てきれなくて上手く参加できなくて自分が悲しかった。私は自分を考えすぎてしまうところがあるなと思う。。人の目だったり、そういうのが気になりすぎてしまう。治したいなー。でも参加してなかった人も目をつむってどうにかみんなが向かった目的地まで辿りついてくださいと言われて結局私は四足で目を瞑って移動した。狭い部屋の中だから目的地はすぐそこなのに長い道のりに感じた。すごい怖かった気がした。目的地は黄色い球体だった。目的地に近付くとまぶしい感じがして黄色い球体がすぐそばにあるということがわかった。目を瞑って四足ででこぼこした床を移動してまぶしい光をまぶたで感じてなんか不思議な気分がした。

JOUさんのダンスはすごかった。部屋が違う空間になった。重力がなくなったかと思った。天地逆転したかと思った。あんなふうに軽やかに力強く踊れたら楽しいだろうなと思った。荒川さんの本の朗読に合わせての即興ダンス。荒川さんの言葉と、今この瞬間!みんなといるこの時間!っていうものの融合。。。素晴らしかったです。




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